birth harmony 美しが丘助産院

デンタルハーモニー横浜

Q. 今回の工事された箇所を教えてください
A. 全てです。元々スケルトンの状態でしたので、現在のクリニックの形になるまで全て作り上げていただきました。

Q. 磯﨑工務店はどのようにして知りましたか?
A. ホメオパシーや自然医療の勉強をしていた時、自然医療を実践されているヨコハマヒーリングデンタルの小泉嘉津海先生とお会いし、この横浜の地で安心安全な木や漆喰を用いた自然なクリニックを作りたいとご相談した際、
「すごくこだわっている工務店さんを知っていますよ」と、磯﨑さんを紹介していただいたのがきっかけです。

Q. 磯﨑工務店に決めた理由はどんなところにありますか?
A. 磯﨑さんとは業種は違いますが、きっと根幹の考えや想いが一致していたからだと思います。少しお話しさせていただいた時にこの方だ!と直感で感じました。
人は毎日食べ物だけではなく、空気も食べています。ですから日々生活する住空間にもこだわる必要がある。そういったことも建築を通して磯﨑さんから色々教えていただき、是非理想のクリニック実現に向け、お力を貸していただきたいとお願いさせていただきました。

Q. 打合せは何回ぐらい行いましたか?
A. その頃はまだ開業前の勤務地の浜松に住んでいましたので、横浜に打ち合わせに来た際に、一回の時間をしっかり多めに取っていただき何度か打ち合わせを行いながら、どういう建築にするのか詰めて進めていきました。
一般の住宅と異なり、歯科医院ならではの様々な建築基準や規制があり、クリニックを専門に設計されている設計士さんにも加わっていただき、細かい箇所のアドバイスを受けながら完成しました。これだけ徹底的に自然素材を使う歯科クリニックの建築は初めてですと驚かれました。
歯科専門の設計士さんと自然住宅に特化した磯﨑工務店さんと密に連携して頂いたおかげでこのような身体に優しい新しいコンセプトの歯科医院を作り上げることができたと思います。

Q. 磯﨑の建築に対する思い入れはどのような時に感じましたか?
A. 随所に感じました。歯科では治療中かなりのお水を使うのですが、当院は院内に流れるお水で患者さまが感染を起こさないように、きれいに浄化する工夫をしています。床下には無数の配管を通していますが、通常の歯科医院の場合、床下の見えない部分は合板で行うことが多いのですが、ここにも磯﨑さんはこだわります。わざわざ杉を使い、更に電磁波対策のアースシートを貼っていただくなど、様々な目に見えないところに心遣いをしていただきました
またレントゲン室は外部に放射線が漏れないこと、被曝しないことを第一に考えなければいけないので、木を使ったドアなどは通常は考えられないのですが、様々な試行錯誤しながら検討していただき、完全な漏洩防止対策に基づいた、かなり厚い鉛のドアを木で覆うという方法でしっかり安全・安心に作っていただきました。更に隙間が少しでもあると放射線が漏れてしまうので、鉛のテープで隙間を埋めて対応していただきました。扉ひとつも妥協しない、従来通りのそのまま鉛のドアをつけると、その箇所だけクリニックの全体性から外れ浮いて感じてしまう。ここにもこだわり抜いた木を用いることで一貫性が生まれ空間全体が調和しています。自然建築に対する想いの強さを改めて感じられた出来事でした。

Q. 職人さんの仕事ぶりはいかがでしたか?
A. 木を組み立てていく様子はまさにプロそのものでした。こちらが要望をすると長年木に携わっていた職人ならではの様々な私では思いつかない角度からアイデアを出していただき、より利用者が使いやすいモノに仕上げてくださる。このようなものづくりの工程に参加できたのはほんと面白く貴重な経験になりました。工事中の周辺の騒音にも気をつけていただき工事期間はおよそ3ヶ月くらいで完成しました。

Q. シックハウス対策は磯﨑工務店の重要なウリですが、自然素材を使って良かったと感じる点を教えていただけますでしょうか?
A. クリニックに入った瞬間に、歯科医院特有の消毒液などの匂いをできる限り無くし、木の香りを感じながら温かな雰囲気を感じていただけることがまず非常に重要なことだと思います。
人が言葉で説明するのではなく、目指すナチュラルな身体に優しい医療をこのクリニックという「空間」が物語ってくれればこれほど素敵なことはないと思います。
そしてお子さんや妊婦さん、またご高齢の方まで安心して来ていただける、そして最近は化学物質過敏症や電磁波過敏症の方なども遠方よりお越しになられることも増えてきており、様々な方に安心してご来院いただける場所を作りたかったこともあり、徹底的に自然素材にこだわり抜いたクリニックを実現することができたことは非常に嬉しいです。ここの空間にいたいと言って、ゆっくりして帰られる方もいらっしゃいます(笑)
一般の住宅と異なり歯科医院という医療機関ですので、消防法や、感染症の対策など医療法も含め、様々な法令に基づき遵守しなければいけないことが出てきます。治療中薬液が垂れることもある為、床には塩化ビニール製のシートを貼るのが通常ですが、木では耐久性が気になる箇所には、危険な揮発物質が出る塩化ビニールではなく、タカラキッチンさんが特別に床材として用意してくれたホーローを使用することで薬液が垂れてもすぐに拭け清潔に保てる、掃除もしやすい。安心安全な素材で無垢材とも調和がとれてとても良かったです。

Q. 最後になりますが、磯﨑工務店に頼んで他によかった点があれば教えていただけますか?
A. 世界の誰もが経験したことがないコロナウイルスによる世界中が蔓延した2020年。初めて神奈川に緊急事態宣言が発令されたまさにその日に開業しました。すべてにおいて正解が無くなってしまった時代、正直これからどうなるのだろう?大丈夫だろうか?とすごく不安になる日が続きましたが、そんな中、スタッフに力強く励まされ勇気をもらい、来ていただいた患者さんに一生懸命治療をさせていただいた時の「ありがとう」のひと言に、これから進めていきたい医療への強い信頼を何度も取り戻させていただきました。そしてもう一度自分たちが目指していきたい身体に優しい医療とは何か?を深く問いかける時間にすることができました。その根底にあるのが私たちの想いを目に見える形にしてくれた磯﨑工務店さんによるこのクリニックの姿だと思っています。
ほんとに感謝しております。ありがとうございました。
こうして作っていただいたものをこれから私たちが身体に優しい歯科医療という形で皆さんにどう伝えていけるのかが大事な役割だと思っています。そしてこのコロナの時代だからこそ、よりそのことを広く伝えていく必要性を感じるようになりました。
おかげさまで県外からもわざわざ足を運んでお越しになられている方も多くいらっしゃることもあり、身体に優しい医療をこれからもこだわっていきたいと思います。
自分の医療もちゃんとこだわりがあるから、内装も同じくとことんこだわりたい。
磯﨑工務店と共にこれからもデンタルハーモニー・横浜は成長していきたいと思います。