電磁波対策への取り組み

くらしの中の電磁波リスク

 

私たちの生活には欠かせなくなった電化製品。これらの電化製品は電磁波を発生します。これに加えて携帯電話、ネット環境なども生活に欠かせない必需品ですが、これも強い周波数で電磁波を発生させます。電化製品だけではなく、建物における電磁波の発生源は、ほとんどが屋内配線です。
建物によって異なりますが、屋内配線から発生する電磁波は、床や壁に帯電していることが多いのです。

「電磁波」と聞くと、目に見えない得体の知れないもので、恐怖感を抱かれるかもしれませんが、その影響から身体を守るには、実は発生源から離れるだけで良いのです。
ところが、“生活の場”である家から発生する電磁波に関しては、距離を保つことは不可能です。
化学物質が過敏症を引き起こしてしまったように、電気をたくさん使う生活が住まいの電磁波を過剰にしてしまい、安らぎの場であるはずの住まいに安心して暮らすことが出来ない方が増えています。 これが電磁波過敏症です。

電磁波過敏症とは?

 

1980年あたりから、「電磁波過敏症」というハイテク病が世界中で急増してきました。症状としては、電磁波に過敏なため、身の回りにある微弱な電磁波を浴びただけでも、頭痛や吐き気を感じてしまうのです。
この電磁波過敏症は、アメリカの医学者ウィリアム・レイ博士によって命名され、
博士によると、電磁波過敏症の患者の特徴は、最初に目、皮膚、神経に症状が現れます。そして次に呼吸困難や動機、めまいや吐き気などの症状が現れてきます。また、疲労感やうつを伴う頭痛や短期的な記憶喪失、手足のしびれやまひが起こってくる人もいます。その他、下記のような症状が確認されています。

電磁波過敏症の13の症状分類(ウィリアム・レイ博士による)

1. 目の症状:見えにくい、目が痛い、目がうずくなど

2. 皮膚の症状:乾燥する、赤くなる、できものなど

3. 鼻の症状:鼻づまり、鼻水など

4. 顔の痛み:顔がほてる、むくむ、水泡、ひりひりする

5. 口の症状:口内炎、メタリックな味がする

6. 歯や頬の痛み

7. 粘膜の症状:乾燥、異常な渇き

8. 頭痛:単なる頭痛のみならず記憶喪失やうつ症状まで

9. 疲労:異常な疲れ、集中力の欠如

10. めまい:気を失いそうな感覚、吐き気

11. 関節痛:肩こり、腕や関節の痛み

12. 呼吸:呼吸困難、動悸

13. しびれ:腕や足のしびれ、まひ

世界の電磁波基準

 

電磁波対策先進国のスウェーデンやデンマークでは電磁波過敏症は認知され、公的保護の対象になっています。特にスウェーデンは1995年に国策として「プルーデント・アボイダンス(慎重なる回避)」が確認され、労働者の安全と健康を守る法律をはじめ、コンピュータ画面からの電磁波放射の規制を制定し、その規制をクリアした製品しか販売できなくなっています。

WHO(世界保健機関)のブルントラント事務局長(前ノルウェー首相)は2002年3月9日付の地元ノルウェーの新聞において、自身が電磁波過敏症であることを告白しました。最初は、携帯電話を使うと耳の周辺が熱くなり、次第に症状が悪化し頭痛が起きるようになり、周辺4m以内の携帯電話に反応するようになってしまったそうです。
彼女は、電磁波に過敏に反応する人達がいることを真剣に考える必要があるとし、小児科医出身でもあることから、特に子供たちに対しては予防原則に従って行動すべきだと強く訴えています。

電磁波過敏症の原因については、まだはっきりとは分かりませんが、電磁波によるカルシウムイオン流出や脳中心部の松果体(しょうかたい)からの分泌ホルモンの抑制で、免疫機能の低下でアレルギー状態になりやすいことが原因ではないかと考えられています。
すでに日本でもかなりの電磁波過敏症の方がいらっしゃいます。電磁波過敏症の人々は、電車にも乗れず日常生活に支障をきたしていると聞きます。
最近、アメリカでも「化学物質過敏症」と並んで患者の数が増大しているそうです。
日本でも電磁波過敏症に対する認識と早急な対応策が急がれます。

磯崎工務店では、室内の電気配線から出る電磁波を軽減するためのオールアース工事を標準としております。

オールアース住宅

この、住まいにおける電磁波リスクに対して、電磁波先進国といわれるスウェーデンでは既に基準値が設けられていますが、わが国の基準値の対象は今のところ送電線が主な対象となっており、住まいに関しては基準値がないのが現状です。
株式会社レジナでは、創設以来繰り返し行ってきた住まいの調査、仮説と検証の結果として、「電磁波セーフティーガイドライン」を設けました。

電磁波問題の歴史は、世界的に見てもまだ20数年ですから、今後まだまだ検証の必要はありますが、現時点で最先端とされるスウェーデンVDT規制(MPR-Ⅱ)をベースとした規制値と、いかに電磁波を少なく出来るかという対策についても提案しています。
このガイドラインをクリアする住まいをご提供するのが『オールアース』住宅です。

電気は今や私たちの暮らしに欠かせないものですから、電磁波の影響が恐いからといって、明日から使わないというわけにはいきません。しかし、昔よりコンセントの数は増大し、あらゆる種類の配線が住宅にはりめぐらされています。
今の暮らしの便利さはそのままに、余分なものだけを取り除くことができたら———そんな想いから生まれたのが、『オールアース住宅』です。
『オールアース住宅』は屋内配線からの電磁波(電場)をアースすることにより、過剰な電気による影響を心配しなくてよい、心身ともに健康な住まいづくりをお手伝いします。
※屋内配線からは、磁場は発生しません。

当社には電磁波測定士が3名おり、いろいろな対策に対応しております。ぜひご相談下さい。
これからは電磁波過敏症(※1)の人が増えてくる傾向にあります。これは携帯電話、パソコン、その他の電化製品などの中で長い時間生活しているためです。
そこで当社では電磁波、地磁場の削減工事も承っています。